こんにちは。むぎと申します。今回は大会が無くなり暇なので僕が今期の間使用してきた構築の振り返りをしながら勝てる展開系デッキとはについて考えを書いていきたいと思います。来期には新ルールになったり新制限の規制があったりと全く違う形の展開系が登場するかもしれませんが宜しければ最後までお付き合いください。
・展開系を使うメリット
まず展開系と言われるデッキを選択するメリットは何なのでしょう?
僕が考えているメリットとしては以下の通りです。
・先攻で圧倒的な盤面を作る理不尽ゲーを仕掛けられる点
使用する1番の理由です。先攻で相手が超えられない盤面を作ることによってイージーウィンを狙えます。「先攻=勝ち」に最も近いデッキと言っても過言ではないと思います。
・後攻で手数を利用して相手の妨害を超える
コントロールデッキと比較した時に手数が豊富なことでメイン戦の後手などで捲れる可能性が高いです。コントロールデッキの天敵であるドラグーンを超えやすい点も魅力の1つです。
・展開を通すことに全力をつぎ込めるので事故が起きにくい
罠デッキに求められる初手が初動+罠+誘発をバランスよく引くことに対し、展開系は展開札+Gケアのカード(相手がGを持っていなかったらこれさえ不要)で済むので比較的安定感があります。これも先攻での高い勝率を維持することに関係しています。
・コントロールデッキに比べてマストカウンターの認知度が低い
手数が少ないデッキだと動きが有名だったりしてどこを止められると厳しいか分かりやすく確実に妨害を当てられます。展開系デッキは展開が長いことも相まって使用者以外は最終盤面くらいは知っていても展開ルートを知らなかったり使ってみないとマストカウンターを見極めづらかったりします。実際相手が妨害を上手く当てれなかったおかげで勝った試合もありますし展開系を使用していない身内から質問を受けたりすることも多く認知度が低いことを感じます。残りの手札や構築によって妨害のマストカウンターが変わることも影響しているのかなと思います。
・自由枠が少ないので環境に応じて採用が変わるカードが少ない
自分の展開を通すことに重きを置いている関係上、メインやエクストラに環境をみたメタカードが少ないです。多少その日の環境読みを間違えても不利にならず戦うことが出来たり、環境に合わせて構築するのが苦手な方でも同等に戦えます。
・対人の練習が少なくても比較的戦える
これも個人的に大きなポイントなのですが展開系はプレイングや調整環境による差が出にくいデッキだと思っています。コントロールデッキは相手に合わせてプレイを変えたり、相手のデッキについても詳しくないと妨害が上手く合わせれないですが展開系は過剰妨害を用意してしまえば相手からデッキばれを嫌って投了してくれたりしますのでやりとりが少なくて済みます。オルターガイストや閃刀姫などのデッキに言えることだと思いますが1枚ごとのカードパワーが高くない代わりにやれることの選択肢が多いデッキにおいてプレイングは非常に重要で上手いプレイヤーの構築をコピーしても選択肢が多すぎて最善の手が取れず勝てないということがよくあります。僕もプレイが下手なので展開系をよく使っています。調整にあまり時間をかけられなかったり、調整環境がない人がめぐまれた調整環境がある人と同等に渡り合えるデッキこそが展開系だと思います。
・展開系を使うデメリット
増殖するGが通ると負ける
もちろん止まることが出来る展開系もデッキを枯らせる展開系もありますしこの通りではないですが天敵であることに変わりないです。
・致命的なメタカードが多数存在する
リリーサークラウソラス、センサー、スキドレ、激流葬etc メインデッキに相手のカードを破壊するカードを入れづらいので仕方ないところはあります。
・今期の構築の振り返り
まず今期1番最初に使ったのはエンディミオンです。愛知では前期使っていたオルフェゴールがメタの中心になり、集中砲火を浴びていたので乗り換え先として使い始めました。オルター、閃刀姫、サブテラー等に有利を取れていることからの選択でした。
12/21に行われたウォルニ杯で使用して個人4-1チーム3-2でベスト8でした。
サイドのサイキックインパルスは完全に使いたいだけのロマンカードの域を超えないです。唯一引いた試合ではきっちり2ハンデスして勝ちました。負けた相手としては発売日当日でデッキタイプが確立する前のドラグーンビートでした。レッドアイズインサイト等を採用した現在の基盤となるような構築でした。
エンディミオンは手数が多いといえどもドラグーンを処理する手段が限られていて且つ魔封じの芳香が流行り始め、向かい風となりました。使ってみると思ったより妨害に脆いデッキであり、引きに自信がある場合を除いて好んで使うべきじゃないと判断しこれ以降使うことはありませんでした。
この後しばらくCSに参加できない期間が続いたのですがドラグーンビートや召喚獣ドラグーン等のドラグーン系統のデッキを使っていましたが、真紅眼やブラマジの素引きが許容できずデッキ選択に悩む期間が続きました。
1/11にエタニティコードが発売しリンクロス登場以降はイヴ到達率の高さやドラグーンを超えやすい点等を評価して現在までドラゴンリンクを使うことになります。
初めてドラゴンリンクをCSに持ち込んだのは1/18のウォルニ杯です。個人チームともに3-2のベスト8でした。
リンクロス登場直後ということもあってドラゴンリンクのリンクロスがどのように機能するか知らない相手も多かった印象でした。目指す盤面としてはウーササベージドラグーン剣(ドラゴンバスターブレード)装備です。当時の展開や構築についてはこちらの記事で紹介しているので合わせて読んでいただけると嬉しいです。
この構築を持ち込んだ感想としてはサーチ先を複数素引きしてしまうとドラグーンの手札コストに悩むことがあったことや、誘発をうたれてドラグーンなしの盤面になったこと、ドラグーンがなくても勝てる試合があったこと等から本当にドラグーンを採用する必要があるのか吟味する必要があるなと思いました。
この後YCSJ等も控えていたので妨害数より安定性と対応力をあげる方向にシフトチェンジ。ドラゴンリンク相手には誘発を増やしてくるので誘発を貫通することが大前提となりドラグーンを出す頻度も下がったので構築からドラグーンギミックを外しました。
変更点について
エンフォーサー…ハリ1枚展開を可能にする汎用下向きリンク2。トレーサーの後にも使える闇属性を選択。
リンクスパイダー…イヴスタートでニビルを貰った際に貫通してヴァレルエンドサベージ剣装備まで展開できる。バニラ2枚からハリファイバー展開を可能に。
ヴァレルエンド…対オルターの最終兵器。剣が効かない対面ではキャリアーより優先してだすことも
アクセスコード…返しにライフを取りきるため。ドラグーン倒せたり5回破壊出来たり
チェイム…セイファート以外の召喚権で強いモンスター。ドラゴンメイドと勘違いされて妨害を踏めたり
基本展開はウーササベージ剣+リソースみたいな構えで返しにアクセスコードで切りに行きます。リンク数に余裕がある時はエンドまで添えます。
今の構築に変えて変わった展開
①ハリ1枚展開
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— むぎ (@mugiYP) 2020年2月28日
②ロムルス1枚展開
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— むぎ (@mugiYP) 2020年2月28日
構築を変えてからの結果は
2/15YCSJ名古屋 8-1 ベスト32
2/16ウォルニ杯 個人3-2チーム1-4予選落ち
でした。劇的に勝てるようになったわけではないですけど安定性はかなり上がって事故が全く無かったです。
YCSJについてはデッキ選択から詳しく書いた記事がありますのでこちらを参照してください。
ドラゴンリンクをプレイする上で意識していた点はハリ1枚、ロムルス1枚の展開を通すためにストライカーやハリロムルスの使わない方を囮にすることです。誘発をマストに打たせないことを心掛けたり後攻ではセクターがパワーカードなので積極的に妨害を貰いに行けます。また貫通出来る札がたくさんある時は敢えてイヴスタートしてニビルをケアしやすくしていました。
ここまで今期使用してきたデッキについて書かせて頂きましたが展開系を使用し続けてきて感じた僕が展開系に求める条件をまとめます。良かったら選考基準にしてみてください。
- ほぼ捲られない強固な盤面を作ることができるか
- 素引きが展開に絡まないカードが何枚あるか
- 後手を捲れる手数があるか
- 誘発を何枚まで貫通できるか
- 致命的なメタカードは存在するか