むぎの電池メン講座

DuelFrontierの取り組み方

 こんにちはむぎです。今回はDuelFrontier(以下DF)についての記事です。僕は強豪プレイヤーのいない平凡なチーム「愛知YP」の作戦考案係として参加しました。

結果としてチームはトナメ進出することが出来ましたので僕が考えたことをオーダーの組み方から試合中のデッキを変えるタイミングまで紹介していきます。この記事公開段階で勝ち残っているチームの方や第2回シーズンが開催される際の参考になれば嬉しいです。

 

 

1.そもそもDuelFrontierって何?

簡単に説明すると3人+リザーブ2デッキ制のCWです。TWとCWのルールを足して2で割ったような感じで特徴としてはCWと違い殲滅戦がありません。

CWってなんじゃそりゃ?って方のために一応下にDuelFrontierのルールを載せておきます。

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※公式ルールブックより引用

 

2.オーダー決め(1週間前〜)

 

①敵を知る

まずは対戦相手について調べないといけません。僕は過去の週の使用デッキはもちろんのことR-warsや海外リーグ(CWやTW)、Twitter等もチェックして分析していました。

 

②己を知る

いや、自分のことは分かっているわ馬鹿か?と思われるかもしれません。ですがここで言いたいのは"相手から見た自分"はどう見えているか?という話です。

例えば僕の場合だとDFに登録したデッキは水晶、ブラマジ、WC、霊獣、トラミッドと色々なデッキを選択しましたがリザーブだったためチームが2-0勝ちしてしまい出番がなかったことやメイン2を使わなかったことから実際に使用したのは水晶とブラマジだけです。(水晶14試合ブラマジ3試合)

さらに過去に水晶の解説記事を書いていることから水晶ばかり使っているイメージが強いはずです。ここに自分から見た自分と他者から見た自分に差が生まれます。ここを認識していないと相手を読み違えてしまいます。

孔子論語にもあるようにまさに「敵を知り己を知れば百戦危うからず」です。

 

③主軸とするデッキを決める

さてここまで事前情報を集めたらその情報を使いながらデッキを決めていきます。

まずはメイン1で使う主軸となるデッキから決めていくわけですが

・圧倒的不利対面が少なく色んなデッキと戦うことができるデッキ

・相手が使用して来そうなデッキに有利なデッキ

・1番自信があるデッキ

などが適任です。まあ大雑把に言うと横綱相撲できるデッキが向いているよってことですね。使用者によって変わりますがやはり今の環境だとtier1と呼ばれているカラクリ、水晶、不知火辺りが該当するのかなと思います。

 

リザーブの使い方について

リザーブの出番はチームがラウンドを落として自分たちがオーダーを決めるときにしか来ません。つまり特定の対面にのみしか有利ではないが特定の対面に圧倒的に有利を取れるデッキをメイン1から置くことが出来るのが強みです。例えば水晶はメイン1から採用されることが多いため2本目以降は別のデッキを使われてしまってシステムダウン等の特定のメタを積んだカードをメイン2に置くのには少し不安が残ります。ですがリザーブのメイン1に置けば1本目は確実に水晶と対戦できるためシステムダウンが機能することが期待できます。このように想定される相手の主軸のデッキに対して自分の主軸のデッキが5割程度しか勝率を出さない場合に投入する局地的なメタを採用しやすいのがリザーブの特徴です。

 

⑤主軸の補完となるサブを決める

ここまでで4人のメイン1は決まったと思いますので次にメイン2を決めていきます。

メイン2 に採用するのは基本的には

・メイン1のデッキが苦手な対面を補完してくれるデッキ

・相手の採用率が高そうなデッキへのメタ

・メイン1と偽装が出来るデッキ

等がいいかなと思っています。8デッキの中に必ず早いデッキと早いデッキに勝てるデッキを最低1つずつは入れておくべきです。

 

3.試合の進め方

①見えた札を共有する

これはCWに参加している方には当たり前で参加していない方には馴染みがないかもしれませんが同時に複数人が試合する以上1人ずつ試合をするR-warsと違って全部の試合を観戦することは出来ません。なので自分の対戦相手の情報をメモして共有することがとても大切です。

↓愛知YPの実際のメモ例

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↓僕がCWに参加しているDLTWのメモ例

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②2本目以降のデッキ選択

1ラウンド目の1本目は勝とうが負けようが圧倒的不利対面以外はメイン1のデッキを使い続けることを意識していました。

理由としては2つあり、1つは最も自信があるデッキを使った方がいいパフォーマンスが出来るからです。1度僕がやってしまった経験なのですが1ラウンド目の1本目を水晶対不知火で落としてしまい、2本目にブラマジを出し事故って負けるという最悪のパターンになったことがあります。(予選での個人唯一のマッチ単位の敗北です。)

本当に大事な2つ目の理由ですが相手にメイン2のデッキがバレてしまうことです。詳しくは④で後述しますが1.2ラウンドでは次のラウンドのことを考え、なるべく相手に与える情報を少なくすることが大切です。

 

③負けたラウンド後のオーダー決め

2ラウンド目に負けた後は3ラウンド目に勝つためだけのオーダーを組めばいいわけですが1ラウンド目に負けて2ラウンド目のオーダーを考える時は3ラウンド目まで勝てるようにカウンターされづらさも意識してオーダーを決めるべきです。でないと目先の1ラウンドのためにみすみす1勝をドブに捨てる行為になります。

 

④結局このルールで大事なことって?

僕が1番大事にしていたことは3ラウンド目に必ず勝つためにゲームをコントロールするということでした。

実力が拮抗していた場合ストレートになることはあまりなく、オーダーを当てた側が圧倒的有利なため3ラウンド目に突入することは珍しくないです。その3ラウンド目でいかにして勝ち逃げするかということを意識していました。DFは殲滅戦がないので3ラウンド目を勝てばその時点で勝ちです。奇襲でも運だけでも3ラウンド目に2人が2勝するだけでいいのです。

例えばこのマッチアップ

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僕のデッキ(水晶+ブラマジ)は水晶しか見えておらず相手のデッキはドラグ+ガール召喚と両方見えていました。

1本目は必然的に水晶対ドラグで有利対面なので勝ちます。そうしたら相手目線どう見えるでしょう?「この人はずっと水晶使い続けてるしドラグで行くとまた水晶にカモられるからガール召喚を出そう」少なくとも3ラウンド目になるまで2デッキ目を使わない(何が2デッキ目にいるかも分からない)人がドラグという有利対面を見てデッキを変えてくるとは思わないはずです。そこで相手が次に出してくるデッキはガール召喚だと読めるのでそれに有利なブラマジを出します。

もし途中でブラマジを使用していて相手がこちらの2デッキ目がブラマジだと知っていた場合はガール召喚を出したらブラマジが来るかもしれないと警戒してしまい読み合いが発生してしまいます。いかに相手に手札を見せず3ラウンド目を迎えるかが重要だと思ってます。

 

(むぎ式DFの心得)

1ラウンド目…とても重要なので取るために2デッキ目もどんどん出していきたいところだが相手の2デッキ目の情報がないと本当に刺さっているのかが分からないため圧倒的不利でない限りメイン1で押し切るのが無難です。(1デッキのみで押し切れるようなデッキ選択をしているはずなので)

こちらがオーダーを決める2ラウンド目…有利な対面を選んでいるのでメイン1のデッキでよっぽど勝てるはず。もしチームメイトの1人が敗北しているならなりふり構わず2デッキ目を出します。

相手がオーダーを決める2ラウンド目…負けても3ラウンド目にこちらが有利で迎えれるので無理に意地を張って取りにいかない。3ラウンド目で確実に勝てるような情報収集+こちらの情報隠蔽。得失点差が大事な予選終盤でかつ、1人が勝っていて仕掛けるタイミングならスト勝ち狙いに行くのもあり。

3ラウンド目…得た相手の情報、与えた自分たちの情報を駆使して奇襲のような読み勝ちして2本逃げ切る。

 

4.終わりに

最後まで読んで頂きありがとうございました。近日中に相手のメタデッキを跳ね返して14-5という好成績を収めた水晶の解説記事も出そうと思っているのでそちらも見てください。

もし内容が為になったと思って貰えたら記事の拡散とTwitterのフォローをして頂けると嬉しいです。

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